介護の現場では慢性的な人材不足が発生しており、それを解決するために有効なのが介護シェアリングです。
介護シェアリングは1つの介護業務を複数人で行うものであり、オランダなどの国では既に一般化しています。

この介護シェアリングを実現するにはまず業務を細分化することが欠かせません。
介護業務には送迎、入浴、食事、清掃などの内容があり、これらを複数の介護職員で分担しあうことで介護シェアリングを実現できます。

例えば送迎を担う方は送迎のみに専念することにより、業務の効率を向上させることが可能です。
食事と入浴の介助など、1人の介護職員で担うには負担の大きい業務をシェアすることも非常に重要となります。

介護シェアリングの大きなメリットとして柔軟な働き方を実現できることが挙げられます。
家事や育児との両立のために短時間しか働けないという方も珍しくありません。
介護シェアリングは業務が分散しているので、それぞれの介護職員は短時間であっても問題なく業務に従事することが出来ます。
家事や育児を理由として介護の現場を離れた方も、介護シェアリングが行われている職場ならば復帰しやすいといえるでしょう。

介護シェアリングでは一人ひとりの業務内容がシンプルになります。
それゆえに新しく入った介護職員が仕事を覚えやすいというメリットもあります。
出来る仕事から優先して担ってもらうことも可能であり、人材不足を解消する上で非常に大きな効果を期待できます。